RECIPES FOR YOUR TABLE

RECIPES FOR YOUR TABLE

忙しい日々を送りながらも「生活」を大切にしたい。そんな思いから、旬の野菜を中心としたケータリングサービスや料理教室がパリで人気の料理人・室田万央里さんに、簡単に作れて栄養満点なレシピを教えていただきました。必要な食材は身近にあるお店で揃うものばかりなので、ぜひ気軽にお試しください。自分の身体を思いながらつくる料理は、きっと特別美味しい。

自家製生姜辣油

“小さな瓶に入れて冷蔵庫で一ヶ月保存可能。
ニンニクが入っていないので⻝べる時間を選ばない何にでもあう⻝べやすい辣油です。後述の蕎⻨サラダの様に麺類と合わせるだけでなく、冷奴やサラダ、お刺身などにもよく合います。お味噌汁に入れても香ばしく生姜で体が温まります。
我が家には欠かせない常備調味料です。”

材料(作りやすい量)

  • 生姜 25g(皮をむいて細かい微塵切り)
  • 八⻆ 3個
  • 花椒 大さじ1
  • 赤唐辛子(粉末状) 15g(韓国産の辛味の柔らかいものを使っています)
  • 赤唐辛子 2本(乾燥したものを種ごと小口切り)
  • 塩(自然塩)ひとつまみ
  • 砂糖(できれば精製されていないきび糖やてんさい糖)、又は黒砂糖 小さじ1
    精製された白砂糖よりも穏やかな甘味とミネラルなどの旨味があるこれらの砂糖の方が料理の味をさらにおいしくしてくれます。
  • 植物油(香りの無いもの。太白胡麻油などが良い) 100ml

作り方

  • 植物油以外の材料を、金属製のボウルに入れ、鍋敷きを下に敷く。(熱い油を入れるため)。
  • 小さな鍋に植物油を入れ煙が出るまで熱する。とても熱くなるので必ず側にいてタイミングを見ていてください。モクモクと煙が出るまでは熱しすぎです。ゆらりと 細い煙が表面から登ったらOK. 火から下ろし直ぐにスパイス類の入ったボウルに油を注ぐ。 この時、出る気体を吸い込むと咳混んでしまいます。台所の窓を開けるなど換気に注意して、顔をボウルの上に持ってこない様にしてください。
  • しゅわしゅわと言っている間に金属製のスプーンで中身を軽く混ぜ、材料の火の通りを均一にしてから混ぜて冷めるまで待つ。
  • 綺麗な瓶に入れ保存する。

蕎⻨サラダ

“季節を問わず週一で⻝べたくなる麺料理です。具の材料を全部揃える必要はありません。コリアンダーがなければ紫蘇でもいいし、胡瓜が無いならオクラや隠元をさっと茹でて、ルッコラが無ければ春菊で、と手に入るその時々の旬の野菜をたっぷり入れて作ってみてください。蕎⻨や小⻨にアレルギーがある方は米麺でもさっぱりして美味しいです。
麺を茹でるためにお鍋に水を入れて火にかけている間に具の用意をしてあっという間に完成です。ピーナッツバターを使うと甘味とコクが美味しいですが、練り胡麻でも勿論美味しいです。生姜辣油がとっても合うので是非お試しください。”

材料 量(1人分)を増やしたい時は全ての材料を x 人数分

  • 蕎⻨乾麺 70g
    • 胡瓜 50g (約1/2本)
      人参 50g (約1/2本)
      赤玉葱 小1/2個
      ブラウンマッシュルーム 1個
      ルッコラ 軽くひとつまみ
      無花果 1個
      コリアンダー 10本ほど
      ナッツ(クルミ、ヘーゼルナッツ、胡麻、ピーナッツ等合わせて) 20g
    • ピーナッツバター 大さじ山盛り一杯
      ノンワックスの檸檬(又は他の柑橘類でも) 1/2個
      エキストラバージンオリーブオイル 大さじ1
      醤油大さじ1と½
      砂糖(できれば精製されていない、きび糖やてんさい糖)、又は黒砂糖かメープル シロップ小さじ1

作り方

  • 胡瓜、皮を剥いたにんじんは細い千切り、赤玉ねぎも皮を剥き細い千切り、マッシュルームは薄切り、無花果は四割り、ナッツは粗く刻み、コリアンダーは茎は粗く微塵切り葉は切らずにそのまま千切っておく。
  • ルッコラ、ナッツ、コリアンダーを1/3量、無花果全量を仕上げ用に取り置いておく。
  • タレの材料をボウルに入れスプーンや小さな泡立て器などでよく混ぜておく。そのうち大さじ1杯分を仕上げ用に取っておく
  • 蕎⻨は袋の表示時間通りに茹で、流水でよく洗ったあと水気をよくきり、タレのボウルに加える。仕上げ用に取り置いたもの以外の具もボウルに入れて、底から手早く混ぜ合わせる。
  • お皿に盛り付け、仕上げ用の具、タレをかけ、お好みで前述の自家製生姜辣油を小さじ1、2杯かける。

室田 万央里 (むろた まおり)
料理家。東京→NY→インドネシアを経て現在パリ在住。料理本執筆やレシピ提案、イベントで のケータリングなどを手がける。気軽にできてヴィーガン、ノンヴィーガンに関わらず多くの人達に喜んでもらえるプラントベースのレシピを紹介する。オンライン料理教室も不定期に開催。
詳しくは Instagram @maorimurota
連載 朝日新聞デジタル&w パリの外国ごはん

Receipes and Photography: Maori Murota