TĔLOPLAN 21SS PRODUCT STORIES

TĔLOPLAN 21SS PRODUCT STORIES


TĔLOPLANのSpring / Summer 2021コレクションより、
こだわりが詰まったアイテムを紹介いたします。

Jose China Dress

Jose China Dress

TĔLOPLANを形作る要素の一つである中国からのインスピレーションを体現した、リネンとシルクで紡がれた糸を用いた象徴的なドレスピースです。

絹と聞くとつややかな光沢のあるものが思い浮かぶかもしれませんが、このドレスに用いられているシルクの糸は、紡績の過程で余った短めの繊維を再利用して紡がれたため、スラブと呼ばれる太い部分が目立ち、粗野な表面感が特徴です。短繊維であるため、軽い着心地に仕上がっています。また保湿・吸湿性に優れているという絹本来の特性も残した素材のため湿気の多い季節でも快適にお過ごしいただけます。

ドレスにあしらわれたチャイナボタンは、TĔLOPLANオリジナルのデザインです。繊細でありながらも大胆に見えるよう、大振りに仕立ててあります。

生地とディテール全体のカットにもこだわり、意匠が凝らされた一枚です。

Alvaro Skirt

デザイナーが旅をする中で訪れた、ポルトガル北西部に位置する港町、ポルトにあるセラルヴェス現代美術館。
ポルトガルを代表する名建築家アルヴァロ・シザが手がけた建築は、凛とした美しさを湛えています。
その中庭に、悠然と佇ずむ泰山木の木をメインのモチーフにしつらえ、オリジナルのジャガード生地を作りました。

ジャガード生地が作られる山梨県富士吉田市は、富士山麓に位置する古くからのシルクの産地です。知る人ぞ知る、高級スーツや羽織ものに使用されるハイクオリティーな裏地を得意とする織元が集うこの土地の織元の一つに依頼し、柄の切り替えがグラデーションの様に繊細に見える、独自の技術で織り上げられた生地を製作しました。

縦糸と横糸ともに、コットンを原料とし、100%生分解性のキュプラの糸を使用しています。キュプラは吸湿・透湿性に優れており、静電気が発生しにくい素材としても知られています。

そのような背景を持つ生地を余すことなく使った贅沢なスカートです。

Alvaro Skirt

Hernando Trousers

Hernando Trousers

天然色素を用い染色されたナイロンを使用したトラックパンツ。

従来、環境に負荷の少ない草木染めなどの染め方は、天然素材しか染まらない、ないしは科学染料と混ぜないと色が安定せずすぐに色落ちしてしまうなど、工業製品に使用するには難点がありました。そのため、機能性や耐久性を求められるナイロンなどの合成繊維を天然色素で染めることはできませんでした。
それを可能にしたのが日本発のOnibegie®です。
Onibegie®の技術は、玉ねぎの皮やオリーブの葉などの植物由来の素材を媒染剤として使用することにより、より高い天然染料割合で合繊素材を染めることを可能にしました。色の繊細な奥行きや、経年変化する味わいは天然染料ならではのものです。また自然由来の色は紫外線を反射しにくく、目にも優しい仕上がりとなっています。

エシカルな生産方法で作られた、気の引き締まる“戦闘着”と、耐久性に優れ動きやすい“作業着”の要素が組み合わさった、TĔLOPLANらしい一着です。